6-3-6

ぶどう膜の病気

No. 箇所 病名
6-3-6 ぶどう膜の病気 ぶどう膜炎

ぶどう膜の病気

ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)

目の中に炎症を起こす病気の総称で、「内眼炎」とも呼ばれます。その原因には失明に至る重症なものもあり、様々です。数日から数週間で治ることは少なく、数か月から数年、病気によっては持病として付き合っていかなければならないものもあります。

ぶどう膜炎が生じると、目の中の透明な前房と硝子体に炎症細胞が浸潤するため、霞視(霞がかったように見えること)や飛蚊症(虫が飛んでいるように見えること)、羞明感(まぶしく感じること)、そのほか視力低下、眼痛、充血などの症状が現れます。片眼だけのことも両眼のこともあり、両眼交互に症状が現れることもあります。症状の経過は、だんだん悪くなるものものあれば、一時的に良くなり再びまた悪くなるといった再発・寛解を繰り返すものまで様々です。

また、頻度の高い原因疾患としては、日本ではサルコイドーシス・原田病・ベーチェット病が多く、この3つの病気は「日本における三大ぶどう膜炎」と言われていました。近年ではベーチェット病が減少し、強膜炎や急性前部ぶどう膜炎が上位原因疾患となっています。ただし、原因疾患が分からないケースも3人に1人程度あります。

検査としては、一般的な眼科検査、蛍光眼底造影や網膜断面構造解析(光干渉断層撮影:OCT)などの眼科特殊検査に加えて、血液検査・胸部X線検査などの全身検査、ツベルクリン反応検査が行われます。また、目の組織採取が必要であったり、診断的治療目的の手術が施行されることもあります。サルコイドーシスや原田病、ベーチェット病のような全身の免疫異常が原因の場合は、目以外のからだにも症状が現れるため、詳細な問診が重要です。


参考資料(書籍名やWEBサイトなど)

日本眼科学会:目の病気 ぶどう膜炎