6-3-4

角膜の病気

No. 箇所 病名
6-3-4 角膜の病気 角膜内皮障害(水疱性角膜症)
円錐角膜
ドライアイ

角膜の病気

角膜内皮障害(水疱性角膜症)(かくまくないひしょうがい(すいほうせいかくまくしょう))

ヒトの角膜内皮細胞は一度障害されると再生せず、障害された部分は周りの内皮細胞が面積を拡大して補っています。角膜内皮細胞は角膜の透明度を維持するためになくてはならない存在です。内皮細胞の密度がある限度を超えて少なくなると、角膜にむくみが発生し、角膜の透明性が維持できなくなり、この状態を水疱性角膜症と呼びます。

原因としては、内眼手術やレーザー治療、急激な眼圧の上昇、眼の外傷など様々です。また、角膜全体にむくみが出現しないうちは、特に症状がありません。角膜にむくみが出現してかすみを自覚するまでに進行すると、角膜表面を構成する細胞(角膜上皮細胞)が剥げやすくなり、非常に強い目の痛みを自覚するようになります。


参考資料(書籍名やWEBサイトなど)

日本眼科学会:目の病気 角膜内皮障害

角膜の病気

円錐角膜(えんすいかくまく)

角膜の中央部分の厚みが薄くなり、角膜が前方へ円錐状に突出する病気です。これにより角膜の歪み(乱視など)が生じるため視力が低下します。さらに、「急性水腫」という病態になると、著しい視力の低下もみられます。通常は両眼に発症しますが、左右の眼で進行の程度に差があることが多いです。また、思春期に発症することが多く、徐々に進行し30歳を過ぎる頃から進行が止まるとされています。ただ個人差があるため、30歳を超えて進行することもあります。

原因は現在のところ不明ですが、目をこする癖やアトピーのある人に多い傾向があります。

細隙灯顕微鏡検査で角膜の突出を確認し、また角膜形状解析検査などで角膜中央部、もしくは中央よりやや下方の角膜のカーブにより診断します。また、突出の程度がごく軽度の場合は、角膜形状解析検査で判定します。


角膜の病気

ドライアイ(どらいあい)

涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。現在、日本では約800~2200万人ものドライアイの患者さんがいるといわれ、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあり、年々増加傾向にあります。

症状としては目の乾燥感だけでなく、異物感・目の痛み・まぶしさ・目の疲れなど、様々な慢性の目の不快感を生じます。目を使い続けることによる視力の低下も起こります。

診断のための検査では、涙の量を調べる「シルマー試験」や染色液で涙の安定性を調べる「涙液層破壊時間検査」などが行われます。


参考資料(書籍名やWEBサイトなど)

日本眼科学会:目の病気 ドライアイ
ドライアイ - 目の病気百科|参天製薬